光と水と大地の詩

光と水と大地の詩
ほんの一寸のつもりが 長い話になってしもうた
ところで 音楽とはよいものじゃ
わしも歌は大好きじゃから 時々唄っておる

森がいのちに溢れておると云うことは いってみれば
アンサンブルじゃ それぞれに役目があるんじゃ
わしらは お天道様から光を戴いて 空をきれいにしておる
虫たちは ご馳走を戴いて わしらの恋の仲立ちをしておる
山や森は 生き物を育てながら ダムの役目をしておる
みんなそれぞれに 役目というものがあるんじゃ

この丘に一人で立っておると いろいろな音楽が聞こえてくるんじゃ
季節ごとに 誰かが目覚めては唄っておる
そろそろ 秋の歌が聞こえる頃じゃ 裏山も この丘も
人間たちの住んでおる麓でも 秋の歌の始まる頃じゃ<

このわしも 時々唄っておるんじゃ
光と水と大地の詩を 唄っておるんじゃ